風薫る緑の風景、端正なキリの花咲く
依然としてコロナ禍が続いています。昨年同様、GW期間中の東京に緊急事態宣言が発出され、いつも散策する小石川植物園も休園になりました。ということで、わが家のテラスに出て園内のあざやかな緑の風景を眺めたり、近隣を散歩したりで何とか日常生活を維持しています。

わが家のテラスに出ると、小石川植物園の風景が目に飛び込んできます。新緑が日々あざやかさを増し、晴れ上がった初夏の青空の下、素晴らしい緑の世界が広がっています。
サクラ並木(後方)やイロハモミジ並木(手前)も緑葉が生い茂ってきました。
緑に覆われたモミジバスズカケノキ(左)やクスノキ(右)の大樹。クスノキは常緑ですが、この時期、若葉に生え代わります。
研究本館近くの高木。松や杉の仲間のように思えるが、正体不明。調べる必要があります。樹の幹にぎっしりとナツヅタ(夏蔦;ブドウ科ツタ属)が絡みついています。ナツヅタはつる性の夏緑性木本。
数年前に植えられたブナ(橅;ブナ科ブナ属)の若木が緑葉に覆われてきました。左はハナモモ。落葉高木のブナは北海道南部、本州、四国、九州に広く分布し、世界遺産に登録された白神山地などに多く見られる樹木。
花を終えたハナモモ(花桃;バラ科サクラ属モモ亜属)の木枝をよく見ると、果実が付き始めています。中国原産の落葉低木のハナモモは花の観賞用にモモから品種改良されたもので、小さな果実は食用に適さない。
近隣の筑波大付属高のキャンパスにキリ(桐;キリ科キリ属)の高木が生えていて、幸運にもこの日は淡い紫色の端正なキリの花に出会うことができました。
キリは北海道~九州に分布する落葉高木。開花期は4月~5月頃。葉が展開する前に枝先に大きな円錐花序が直立し、淡紫色の筒状鐘形の花を多く付けます。対生する大きな葉は三角形や五角形の形状となる。桐の花を図案化した桐紋は日本国の紋章となっています。
詳しくは
…> 季節のスケッチ(2021年5月)
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