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2025年6月

2025年6月20日 (金)

HPサーバーの移行(NIFTY → さくら)

 このたび、20数年間お世話になったNIFTYのHPサーバーからさくらインターネットへ引越することになった。

(引越の理由)
 NIFTYのHPサーバーは長年使用していて愛着があったものの、残念ながらいくつかの問題点が顕在化していた。

1)WebサイトのHTTPS対応(SSL化)の遅れ。
 HTTPS対応はWebサイト全体の通信を暗号化してセキュリティを強化するもので、HPサイトのURLが https:// から始まるようになる。非対応(http://
)の場合、ブラウザに「このサイトは安全ではありません」などの表示が出て、HP管理者としては肩身の狭い思いをすることになる。NIFTYに尋ねてみても、「HTTPS対応の予定なし」という返事で、他のサーバーへの移行を勧められる始末。

2)サーバー容量が小さく不便。
 私の契約するNIFTYのスタンダードプランでは、サーバー容量が4GB。写真を中心とするサイトなので、長年使用すると容量オーバーのため、やがて新たなプランを追加契約する必要に迫られ、HP管理運営が面倒になっていた。

(新HPサーバーへの移行)
 このようなわけで、新HPサーバーへの移行を決断。有力な候補がいくつかあったが、結局さくらインターネット(スタンダードプラン)に決める。HTTPS対応(常時SSL化)、サーバー容量が300GBとNIFTYの約80倍、価格が月額500円~とリーゾナブル等々納得できるプラン。

(HTMLファイルの記述変更)
 移行作業の中で大変だったのは、HPサイトのHTMLファイル内の記述変更の作業。絶対アドレスで記述していた部分を相対アドレスに変更する等の作業が必要となり、数千個ものファイルがあったため、この変更にはかなりの時間を要した。

 この作業にあたって、テキストエディタの秀丸の「串刺し置換機能」の活用が非常に効果的だった。すなわち、複数個(何10個でもOK)のファイルが、ひとつのファイルに対する置換操作だけで串刺し置換が実行というもの。

 また、ブログ記事内でもHPのURLアドレスを記述している箇所が相当数あったので、この部分の記述変更も忘れずに実行。

(残りの移行作業は順調)
 その他の移行作業はおおむね順調に進んだ。さくらインターネットは電話サポートが弱いものの、その分ヘルプ機能が充実しており、ファイル転送、アクセス制限などについて具体的な例示が豊富。ほとんど戸惑うことがなかった。ただし、初心者には少しつらいかも。

(その他良かった点)
 サーバー容量が300GBと大きいので、HPだけでは使い切れない。残った領域をメールサーバー(さくらメール)や文書サーバー(さくらポケット)として活用できるようになっている。

 さくらメールでは容量内であれば好みのメールアドレスを何個でも作成することが可能。用途に応じてメールアドレスを使い分けることが出来て便利。

 さらに残った領域は写真や動画、ドキュメントファイルなどの文書サーバー(さくらポケット)として活用可能となっている。サーバーへの出し入れはFTPソフトを使う。ただ、さくらぽけっとでの日本語名ファイルの取り扱いは、さくらのレンタルサーバ提供時の文字コードが「EUC-JP」に固定されていることから、日本語名のファイルをFTP転送する際にはFTPソフト側で文字コードを「EUC-JP」に合わせる必要がある。

(サーバー移行後の推移)
 サーバー移行後は、特段の問題なく推移。特に、胸を張ってHTTPS対応(常時SSL化)のHP公開が出来るようになり、うれしい限りです。

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2025年6月12日 (木)

水郷潮来あやめまつり、100万株ものハナショウブが咲き揃う



 梅雨入り後の6/12、はとバス旅行に行ってきました。途中那珂湊の魚市場や鉾田のメロン狩りに立ち寄りましたが、お目当ては茨城県潮来市で開催中の水郷あやめまつり。会場は運河沿いに細長く広がる水郷潮来あやめ園。この日は梅雨の中休みの曇り空で散策日和。大勢の人でにぎわっていました。


 潮来あやめまつりは、面積約1.3ヘクタールの水郷潮来あやめ園を会場にして、毎年5月下旬~6月下旬に開催されます。潮来笠の記念碑も建っています。


 会場では約500種100万株もの色とりどりのハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)がちょうど見頃になっていました。


 菖蒲田の周りにはフジ棚が配置されています。4月中旬から下旬にかけて見頃になるようです。さらに、フジ棚の後方にはしだれ柳が運河(前川)の河岸沿いに立ち並んでいます。


 河岸のシダレヤナギ越しに観光櫓舟が見えます。昔ながらの手漕ぎ舟に乗って、市内を流れる前川を遊覧します。皆さん救命具を身につけています。


 詳しくは
  → 季節のスケッチ(2025年6月)
  → アーカイブ(潮来あやめまつり)

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2025年6月 6日 (金)

梅雨入り直前の小石川植物園、ハナショウブが見頃


 6月に入り暑い日が続いていますが、そろそろ梅雨入りです。小石川植物園では日本庭園の一角にある菖蒲田のハナショウブ(花菖蒲)が見頃になっていました。また、梅雨空に似合うとされるアジサイ(紫陽花)の花や高木の上方にタイサンボク(泰山木)の特大の花などが咲き出しています。


 ちょうど満開になった菖蒲田のハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)です。江戸系を中心とする約70種類の花菖蒲が植栽されています。普段は静かな雰囲気ですが、この時期だけは華やかな景観に多くの人が見入っています。


 花菖蒲の系統研究は小石川植物園を中心として進められてきました。花菖蒲には地域ごとに独自の発展を遂げてきた3つの系統(江戸系、伊勢系、肥後系)があります。現在、園内の温室前の所で古典的な花菖蒲が展示中です。


 江戸系の「五湖の遊」。江戸系は江戸時代に変異個体を元に改良されてきた品種群で、群生美を鑑賞します。


 伊勢系の「朝日空」。伊勢系は伊勢松阪地方で発達した品種群で、垂れ咲きの三英花とか花弁の縮緬地が特徴。


 梅雨空にはアジサイ(紫陽花;アジサイ科アジサイ属)がよく似合うとされています。この時期、園内各所ではいろいろなアジサイの花が咲いていますが、多くはわが国固有種のガクアジサイです。


 ガクアジサイ(額紫陽花;アジサイ科アジサイ属)は日本固有種で房総半島、伊豆半島、三浦半島などの海岸地に自生します。花序を見ると、中心部の多数の両性花の周りに装飾花が額縁のように縁取っています。


 北米原産の常緑高木タイサンボク(泰山木;モクレン科モクレン属)。大木の樹上に威風堂々の白い大きな花が上向きに咲き並んでいます。木の下からはよく見えませんが、花の中心部に黄色の雄しべが密生します。高所に神々しく咲くタイサンボクの花は神々しい風格を感じさせます。


 この季節、いろんな草本の花々も見かけます。熱帯アメリカ原産の一年草シロアザミゲシ(白薊芥子;ケシ科アザミゲシ属)。透き通ったような白い色で妖美な感じがします。茎や葉にアザミのような鋭いトゲがあって、間違って触るとピリッとした痛みを感じます。


 ドクダミ(毒溜、十薬;ドクダミ科ドクダミ属)が草むらに群生しています。ドクダミは道ばたや草むらの半日陰地に分布する多年草。葉茎に独特の強い匂いがあるが、様々な薬効があり、腫れ物、皮膚病などに利用されます。また、北米東部に分布する多年草のオオムラサキツユクサ(大紫露草;ツユクサ科ムラサキツユクサ属)もポツポツと交じっています。


 近所の白山神社を回ってきました。神社へは石段を上って境内に入ります。あじさい祭りが開催される直前でしたので、まだ静かでした。この白山神社は、江戸時代に小石川植物園内にありましたが、5代将軍綱吉の屋敷造営のため、現在地に移ったとのこと。白山神社はこの縁で、綱吉と生母桂昌院の厚い帰依を受けたと言われています。


 この時期、白山神社の境内から隣接する白山公園にかけて、約3,000株のアジサイが咲き誇ります。ガクアジサイホンアジサイカシワバアジサイなど多様な紫陽花を楽しむことができます。ユリの花も交じっています。


 境内に中国革命の父といわれる孫文の座石の碑が建っています。かつて孫文はこの石に腰掛けながら、たまたま夜空に流星を見て、祖国の革命を心に誓ったとされています。

  詳しくは
  → 季節のスケッチ(2025年6月) Archive

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