HPサーバーの移行(NIFTY → さくら)
このたび、20数年間お世話になったNIFTYのHPサーバーからさくらインターネットへ引越することになった。
(引越の理由)
NIFTYのHPサーバーは長年使用していて愛着があったものの、残念ながらいくつかの問題点が顕在化していた。
1)WebサイトのHTTPS対応(SSL化)の遅れ。
HTTPS対応はWebサイト全体の通信を暗号化してセキュリティを強化するもので、HPサイトのURLが https:// から始まるようになる。非対応(http://
)の場合、ブラウザに「このサイトは安全ではありません」などの表示が出て、HP管理者としては肩身の狭い思いをすることになる。NIFTYに尋ねてみても、「HTTPS対応の予定なし」という返事で、他のサーバーへの移行を勧められる始末。
2)サーバー容量が小さく不便。
私の契約するNIFTYのスタンダードプランでは、サーバー容量が4GB。写真を中心とするサイトなので、長年使用すると容量オーバーのため、やがて新たなプランを追加契約する必要に迫られ、HP管理運営が面倒になっていた。
(新HPサーバーへの移行)
このようなわけで、新HPサーバーへの移行を決断。有力な候補がいくつかあったが、結局さくらインターネット(スタンダードプラン)に決める。HTTPS対応(常時SSL化)、サーバー容量が300GBとNIFTYの約80倍、価格が月額500円~とリーゾナブル等々納得できるプラン。
(HTMLファイルの記述変更)
移行作業の中で大変だったのは、HPサイトのHTMLファイル内の記述変更の作業。絶対アドレスで記述していた部分を相対アドレスに変更する等の作業が必要となり、数千個ものファイルがあったため、この変更にはかなりの時間を要した。
この作業にあたって、テキストエディタの秀丸の「串刺し置換機能」の活用が非常に効果的だった。すなわち、複数個(何10個でもOK)のファイルが、ひとつのファイルに対する置換操作だけで串刺し置換が実行というもの。
また、ブログ記事内でもHPのURLアドレスを記述している箇所が相当数あったので、この部分の記述変更も忘れずに実行。
(残りの移行作業は順調)
その他の移行作業はおおむね順調に進んだ。さくらインターネットは電話サポートが弱いものの、その分ヘルプ機能が充実しており、ファイル転送、アクセス制限などについて具体的な例示が豊富。ほとんど戸惑うことがなかった。ただし、初心者には少しつらいかも。
(その他良かった点)
サーバー容量が300GBと大きいので、HPだけでは使い切れない。残った領域をメールサーバー(さくらメール)や文書サーバー(さくらポケット)として活用できるようになっている。
さくらメールでは容量内であれば好みのメールアドレスを何個でも作成することが可能。用途に応じてメールアドレスを使い分けることが出来て便利。
さらに残った領域は写真や動画、ドキュメントファイルなどの文書サーバー(さくらポケット)として活用可能となっている。サーバーへの出し入れはFTPソフトを使う。ただ、さくらぽけっとでの日本語名ファイルの取り扱いは、さくらのレンタルサーバ提供時の文字コードが「EUC-JP」に固定されていることから、日本語名のファイルをFTP転送する際にはFTPソフト側で文字コードを「EUC-JP」に合わせる必要がある。
(サーバー移行後の推移)
サーバー移行後は、特段の問題なく推移。特に、胸を張ってHTTPS対応(常時SSL化)のHP公開が出来るようになり、うれしい限りです。



















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