季節・風景・植物

2026年6月10日 (水)

6月上旬の小石川植物園、梅雨空下の緑の風景



 東京地方は6月7日頃に梅雨入りで、平年並のようです。梅雨入り後はぐずついた天気が続いていて、この日(6/10)も晴れ間が時折のぞく曇り空でした。小石川植物園では梅雨空に似合うアジサイやハナショウブの花が咲き出しています。そして園内の木々は緑葉が生い茂ってきて、広がる緑の風景を楽しむことができました。


 小石川植物園の園内は緑の風景が広がっています。これはイチョウ&ニレの大樹の風景です。古井戸(小石川養生所の井戸)近くのツツジ園から精子発見の大イチョウウルムス・プロセア(ニレ科)などの高木・大樹の雄姿が眺望できます。緑葉が生い茂る夏木立になってきました


 沖縄、奄美諸島などに分布する落葉高木のシマサルスベリ(島百日紅;ミソハギ科サルスベリ属)。植物園の奥深部に立ち並んでいます。この時期白い滑らかな木肌の幹の上方に緑葉が生い茂っています。盛夏には高木の木頂付近に白い花が咲きます。


 園入口から坂を上ったところの、研究本館やヒマラヤスギの近くで日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花;アジサイ科アジサイ属)が群生しています。花序を見ると、中心部の多数の両性花の周りに装飾花が額縁のように縁取ります。房総半島、伊豆半島、三浦半島などの海岸地に自生し、ハマアジサイとも呼ばれます。


 ガクアジサイ以外にも、いろんな種類のアジサイの花が咲いています。これはホンアジサイ(本紫陽花;アジサイ科アジサイ属)です。日本原産のガクアジサイの栽培種で、花序のほとんどが装飾花になった手毬咲き状のアジサイで街中でもよく見かけます。


 関東以西の本州、四国、九州などの山地に分布するヤマアジサイ(山紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。湿り気のある林や沢沿いに生育します。形状が似るガクアジサイよりも葉に光沢がなく、花序が小型で野趣に富んでいます。


 菖蒲田へ足を伸ばすと、ちょうどハナショウブ(花菖蒲;アヤメ科アヤメ属)が咲き始めたところでした。ノハナショウブを原種とする園芸品種。この時期の菖蒲田で優雅な花が白、紫、黄、薄紅色に咲き乱れ、梅雨時のうっとうしさを忘れさせてくれます。古典園芸植物の代表格。


 クマノギク(熊野菊、浜車;キク科ハマグルマ属)の鮮やかな黄色の花を見かけました。紀伊半島、四国、九州、琉球の各地に分布する南方系の多年草で海岸近くの湿地に生えます。和歌山県熊野で初めて発見されたことから和名が由来。


 ムラサキカタバミ(紫傍食;カタバミ科カタバミ属)。南米原産でかつて観賞用として渡来。今では庭、畑、空き地など至るところに広く分布している。今の時期、園内のあちこちの草むらに咲き広がっています。


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2026年6月 5日 (金)

文京あじさいまつり直前の白山神社



 先日の台風6号が過ぎ去ったばかりですが、その後梅雨空のような曇天が続いています。梅雨空に似合うのが紫陽花の花で、近所の白山神社では明日から文京あじさいまつりが開催されます。白山神社は、あじさい神社とも呼ばれ、神社境内および隣接する白山公園にかけて、約3千株の紫陽花が咲き出します。


 この急な石段を上っていくと白山神社の境内です。明日から始まるあじさいまつりでは、模擬店の出店やステージイベント、アジサイの鉢物の販売などが行われます。


 神社の境内には、富士山を模して江戸時代に造られた富士塚があります。富士山の溶岩などが使われていて、頂上には浅間神社の祠が祀られています。この時期に公開され、山頂への道の両側に、さまざまなアジサイ(紫陽花)の花が咲き並びます。


 白山神社境内や隣接する白山公園にはいろんな種類のアジサイの花が満開になって咲いています。これはホンアジサイ(本紫陽花;アジサイ科アジサイ属)です。日本原産のガクアジサイの栽培種で、花序のほとんどが装飾花になった手毬咲き状のアジサイ。落葉低木で株立ちし、庭や公園で利用されます。


 日本固有種のガクアジサイ(額紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。花序を見ると、中心部の多数の両性花の周りに装飾花が額縁のように縁取ります。房総半島、伊豆半島、三浦半島などの海岸地に自生し、ハマアジサイともいう。


 ヤマアジサイ(山紫陽花;アジサイ科アジサイ属)。関東以西の本州、四国、九州などの山地に分布し、湿り気のある林や沢沿いに生育します。形状が似るガクアジサイよりも葉に光沢がなく、花序が小型で野趣に富んでいます。


 神社境内に中国革命の父といわれる孫文の座石の碑が建っています。孫文はかつてこの地に寄宿していたことがあり、この石に腰掛けながら、たまたま夜空に流星を見て、祖国の革命(辛亥革命)を心に誓ったとされています。


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2026年5月14日 (木)

百目の木、木枝から細長い花穂が垂下



 小石川植物園で百目の木(サイクロカリヤ・パウリウス;クルミ科サイクロカリヤ属)の高所の木枝から細長い花穂が垂下しているのを見つけました。面白い木の名前ですので、どのような花が咲くのか興味を持っていました。この日、小石川植物園に出かけたところ、窓口の方から百目の木の花が咲いていることを教えていただき、ようやく出会うことができました。


 百目の木は中国東部、台湾に分布し、湿った地域に生えるクルミ科の落葉高木。高木の木の下から見上げても、花穂は全然見えません(花穂は樹木の高所の木枝に付く)。花は終わったものと諦め、再び窓口へ戻り報告したところ、今度はメタセコイア林に近い現場に直接案内していただきました(わざわざ有難うございました)。


 百目の木から少し離れた散策路から眺めたところ、樹木の高所の木枝から何本もの花穂が垂れ下がっているのが視認できました。どうやら、木の真下ではなく、少し離れた散策路の地点が唯一のビューポイントだったようです。


 ただ、百目の木の花穂は人の目の形ではなく、同じクルミ科のシナサワグルミコーカサスサワグルミと似たような形状の花穂です。上図はコーカサスサワグルミの花穂。


 百目の木はこのアト夏になってうすい円盤が連なったような果実が木枝から垂れ下がるようになるようで、この様子から百目の木とも呼ばれます。なので、夏頃の果実は見逃すことができませんね。ただ、猛暑だったりすると大変です。

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2026年5月10日 (日)

小石川植物園はクスノキ、スダジイ、ウツギなどの初夏の花々



 5月に入っていい天気が続いています。5月上旬に小石川植物園を回ってきました。春のサクラや新緑の季節が過ぎ、今や園内各所が緑葉で生い茂るようになってきました。この日はクスノキやスダジイなどの大樹の花、季節の風物詩のウツギの白い花などを見ながらリフレッシュしてきました。


 この時期、各所のスダジイ(椎の木;ブナ科シイ属)が盛んに雄花を付けています。大樹のスダジイの景観は圧倒的な迫力があり、見事です。スダジイは福島県以西の日本全国に分布する常緑高木で暖地の照葉樹林を代表する樹木のひとつ。


 クスノキ(樟、楠;クスノキ科ニッケイ属)は常緑樹ですが、この頃に新葉に生え変わります。新葉が覆う木枝をの中をよく見ると、細かい花穂がしっかりと付いています。クスノキは本州西部の太平洋側、四国、九州に広く分布する常緑高木。各地に鎮守の森の主のようにそびえ立つクスノキの巨木が点在します


 ウツギ(空木、卯の花;アジサイ科ウツギ属)の花が咲き出しました。ウツギは季節の風物詩の卯の花のことです。初夏の到来を感じさせてくれます。北海道から九州にかけて広く分布する落葉低木で、枝先に円錐花序の多くの白い花を咲かせます。


 バイカウツギ(梅花空木;アジサイ科バイカウツギ属)。本州から四国、九州の山地に自生する落葉低木。枝先にウメ(梅)に似た白い花が盛んにつきます。


 地中海沿岸の南ヨーロッパ、北アフリカ原産の多年草のオオツルボ(大蔓穂;キジカクシ科オオツルボ属(シラー属))。星型の小花が数十個傘状についた鮮やか青紫色の花序です。シラー・ペルビアナとも呼ばれます。


 最後にわが家の庭先の風景です。ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉;ナス科バンマツリ属)。ブラジル、アルゼンチンの南米原産の常緑低木。ブラジル、アルゼンチンの南米原産の常緑低木で、株が多くの花で覆われるほどになります。鉢物として一般にも流通。

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2026年5月 5日 (火)

こどもの日の新宿御苑、ユリノキの花が満開



 連休中のこどもの日、いい天気でしたので新宿御苑に車で出かけてきました。駐車場が近い大木戸門からの入苑でしたが、こどもの日なので入苑料は無料とのこと、思わぬサービスに驚きました。


 苑内には温室近くと大芝生の一角にユリノキ(百合の木;モクレン科ユリノキ属)の大樹が2本生えています。


 緑葉が生い茂った大樹の木枝をよく見やるとユリノキの花が数多く咲いています。黄色と橙色が交じった花の色は木枝の緑色と溶け合っていて、一見すると花を見過ごしてしまうほどです。


 ユリノキは北米中部原産の落葉高木。春に新緑が芽吹き、その後初夏になって、大樹のかなりの高所の枝中に形がチューリップに似たクリーム色の花が咲き出します。大樹の姿形が美しく、全国に街路樹や公園樹として利用されています。


 ユリノキの他にもスダジイ(椎の木;ブナ科シイ属)の大樹の雄花が満開でした。スダジイは福島県以西の日本全国に分布する常緑高木で暖地の照葉樹林を代表する樹木のひとつ。初夏に大樹がうっそうと緑に覆われ、強い香りを放ち虫を呼び寄せる雄花が枝先にたくさん付きます。


 途中の散策路沿いにトベラ(扉;トベラ科トベラ属)の白い花が植え込みに咲き広がっていました。トベラは東北地方以南の海岸地に自生する常緑低木。枝先に葉が集まって付いていて、その上部にこの時期白い花が咲きます。鼻を近づけるといい香りがします。観賞用、街路樹用などに用いられます。


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2026年5月 2日 (土)

初夏の緑風薫る東京大学本郷キャンパス

 初夏の大型連休に入りました。青空のもと近隣の東京大学本郷キャンパスまで散歩の足を伸ばし、緑風が薫るキャンパス内をぶらぶらと回ってきました。片道20分程度の格好の散歩コースです。人出はパラパラといった感じでしたが、家族連れや若者たちのグループなどを見かけました。上の写真はキャンパスのシンボルのような建物の安田講堂です。正門から続くイチョウ並木の先に建っています。このイチョウ並木は年末に美しく黄金色に輝きますが、この時期は青葉が生い茂っています。

 黄金色に輝くイチョウ並木と安田講堂(2008年12月撮影)。イチョウ並木は正門から続く。

 かつて筆者が学んだ工学部6号館の佇まいです。建物の前が広場(中庭)になっていて、建物の玄関は新緑のケヤキ(欅;ニレ科ケヤキ属)の高木や開花中のスダジイ(椎の木;ブナ科シイ属)の高木に囲まれています。

 この中庭にウェスト博士(Charles Dickinson West)のブロンズ胸像が設置されています。ウェスト博士はアイルランドから明治時代に来日し、東京大学工学部の前身である東京帝国大学工科大学で長年教授として機械工学と造船学を教えた。

 2015年に農学部の敷地に設置された上野英三郎博士と秋田犬のハチ公がじゃれ合う姿のブロンズ像。東大農学部の上野博士は秋田犬のハチ公を可愛がり、大切に育てた。博士の急死後もハチ公は死ぬまでの10年間、朝夕に渋谷駅に通い、博士の姿を探し求めたという。

 キャンパス内の工学部と農学部の連絡橋沿いのキリ(桐;キリ科キリ属)の高木。先月末訪れたときに満開でしたが、あいにくの曇天。数日過ぎたこの日は晴天だったので再訪問。幸いにも淡い青紫色の花が青空の下で満開になって咲き残っていました。

 キリは北海道~九州に分布する落葉高木。この時季、葉が展開する前に開花します。枝先に大きな円錐花序が直立し、淡紫色の筒状鐘形の花を多く付けます。軽い良質の木材として家具、建具、箪笥などの材料に用いられます。


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2026年4月29日 (水)

4月下旬の都心の風景、トチノキやキリの花が満開


 4月下旬の都心ではトチノキやキリの花が満開になっていました。


 JR水道橋駅からお茶の水駅方面へ上る皀角坂(さいかちざか)の街路樹として多数のベニバナトチノキ(紅花栃の木;ムクロジ科トチノキ属)の高木が立ち並んでいて、高木を見やると、ちょうど満開になった大きな薄紅色の円錐状の花穂が点々と垣間見えます。


ベニバナトチノキは北米原産のアカバナトチノキと欧州原産のセイヨウトチノキ(マロニエ)との交配種で、わが国では街路樹に多く用いられています。


 皀角坂に平行してJR総武線、中央線の高架が走っています。


 近くの神保町のビジネス街の一角。新緑まぶしいケヤキ(欅;ニレ科ケヤキ属)の街路樹が立ち並んでいました。


 昭和の日の祝日、ぶらぶらと近くの東大本郷キャンパスまで散歩の足を伸ばしてみました。キャンパス内の工学部と農学部の連絡橋沿いにキリ(桐;キリ科キリ属)の淡い青紫色の花がちょうど満開になって咲き誇っていました。キリは北海道~九州に分布する落葉高木。この時季、葉が展開する前に開花します。枝先に大きな円錐花序が直立し、淡紫色の筒状鐘形の花を多く付けます。軽い良質の木材として家具、建具、箪笥などの材料に用いられる。


 満開のキリの花に遭遇するのはなかなか難しく、今回は幸運でした。ただ曇天で青空が背景にならなかったのが残念でしたが、これは来年以降の楽しみとしておきます。


 キリのすぐ隣にはミズキ(水木;ミズキ科ミズキ属)の白い花が満開になっていました。


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2026年4月15日 (水)

4月中旬、季節の花々がこぞって美しく咲き広がる



 引き続き4月中旬の小石川植物園の風景です。園内では季節の木々の花や野の花がこぞって美しく咲き出してきました。日本庭園の赤い建物の前には、きちんと手入れされたツツジ(躑躅)の球形の植え込みが見事に満開になっています。池面にも逆さツツジが映っています。


 園内の遊歩道沿いに生えるヤマツツジ(山躑躅;ツツジ科ツツジ属ツツジ亜属ヤマツツジ節ヤマツツジ列)。色鮮やかな朱色の植え込みが点々と続きます。


 北米原産の落葉高木ハナミズキ(花水木;ミズキ科ミズキ属)の淡い赤紫色の花。白色の花も隣に咲いています。庭木や街路樹として利用されていて、この時期には街中でもよく見かけます。


 ニュートンのリンゴ(ケントの花;バラ科リンゴ属)の白い花が、樹木いっぱいに咲き出していました。このリンゴの木はニュートンが万有引力の法則を発見するきっかけになったという生家にあったニュートンのリンゴの木の後裔の木。1964年に小石川植物園に分譲されています。


 日本、中国などが原産の常緑高木トキワマンサク(常盤満作;マンサク科トキワマンサク属)が満開でした。大樹がひも状の白色、淡黄色の無数の小さな4弁花に覆われ、まるで滝のように花が流れている感じになります。


 足元に目を見やると、春の野の花が地面を覆わんばかりに群生しているのを見かけます。この赤紫色の花はイモカタバミ(芋紫傍喰;カタバミ科カタバミ属)。地下に芋状の塊茎を持ちます。花の中心部の雄しべが黄色っぽいのが特徴。南アメリカ原産の多年草で、帰化して野生化しています。


 小さなサギゴケ(鷺苔、紫鷺苔;サギゴケ科サギゴケ属)の花が園内の日当たりが良い草地に咲き広がっていました。サギゴケは匍匐茎で広がり、やがて苔のように地面を葉がびっしりと覆うようになります。本州~九州に分布し、日当たりの良い草地やあぜ道に生育する多年草。


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2026年4月11日 (土)

ソメイヨシノに代わり、新緑やツツジなどが主役へ



 東京地方では3月下旬にソメイヨシノが満開となり、大勢の人が恒例の花見を楽しみました。4月中旬になって小石川植物園を回ってきましたが、この時期の主役は色とりどりのツツジの花や鮮やかな新緑の風景になります。上図は美しく咲き出してきたツツジ園から眺めたクスノキの鮮やかな新緑です。クスノキは常緑樹ですが、この時期に新葉に入れ替わります。


 植物学者の平瀬作五郎による精子発見で有名な
イチョウ(イチョウ科イチョウ属)の大樹。見事に新緑が吹き出してしています。平瀬は1894年にこの大樹からイチョウの精子を発見。1896年の池野成一郎によるソテツの精子の発見と合わせて、日本人による植物学への最も輝かしい貢献となった。


 イロハモミジの小径の新緑風景です。サクラ並木に並行して温室側にイロハモミジが立ち並ぶ小径があります。この並木がアーチ状に連なっていてこの時期はモミジの新緑のトンネルのようになっています。


 ソメイヨシノの満開は過ぎましたが、他の桜で見いくつか見かけました。これは浪速桜(なにわざくら)です。伊豆大島の実生から作出されたソメイヨシノの品種。


 珍しいモスグリーン色の花が咲く仁科蔵王(にしなざおう)です。仁科蔵王は、2007年に理研の加速器「リングサイクロトロン」から発生する重イオンビームをサトザクラ群の栽培品種の御衣黄(ぎょいこう)に照射して突然変異を誘発させてつくり出した新種のサクラです。


 サクラ(桜)の次の主役の木々の花はツツジ(躑躅)です。色とりどりのツツジの花が咲き出しました。これはミカワツツジ(三河躑躅;ツツジ亜属ヤマツツジ節ヤマツツジ列)。濃い赤紫色の花が凝集して咲いています。ヤマツツジの変種で、愛知県の三河地方にのみに分布する半常緑低木のツツジ。


 珍しいツツジの花も咲いていました。これはウライツツジ(烏来躑躅;ツツジ科ツツジ属)です。台湾固有種でかつては烏來地方(台北から約30km東南の山岳地)に自生していた常緑低木。1987年の翡翠ダム完成により野生個体はすべて水没し、今は野生絶滅とのこと。


 オオカナメモチ(大要黐;バラ科カナメモチ属)の大樹。中国・台湾・フィリピンに分布する常緑高木。国内では岡山県や愛知県、奄美大島、沖縄などの暖地の山地に希に生える。小さい白い花が多数集まったお椀状の大きな花序を作り、高木全体が白雪に覆われたような感じになります。花に強い芳香がある。


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2026年4月 4日 (土)

紀伊山地の世界遺産の聖地、高野山と吉野山を巡る旅



 4月上旬、紀伊山地の世界遺産の登録されている2大聖地(高野山、吉野山)を一泊二日の旅で巡ってきました。まずは、高野山奥の院へ。奥の院入口からの参道は杉の高木がの木立がそびえていて、弘法大師御廟をめざして多くの人で賑わっています。今回は、今も弘法大師が生き続けているとされる御廟の地下まで進むことができました。


 高野山では、奥の院のほかに壇上伽藍も訪れました。この地は弘法大師空海が高野山で最初に整備した場所で、信仰の中心となっています。密教のシンボルとしての朱塗りの根本大塔(上の写真)や高野山の総本堂の金堂などが配置されています。


 宿泊先は寺院が経営する宿坊。雰囲気はなかなかのもので、密教の祈祷儀式である御護摩の行事に参加することができました。ただ、夕食・朝食は精進料理で少し物足りない感じ。


 翌日は千本桜で有名な吉野山へ。桜見物の前に、まずは吉野山のシンボルであって修験道の総本山の金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂を拝観。蔵王権現の像3体が祀られています。すごい迫力でした。ただ堂内の蔵王権現の像は、残念ながら撮影禁止。


 吉野山には、蔵王権現の神木といわれる桜(ほとんどが山桜)が約3万本植えられていて、区域により低いところから、下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれます。今回は下千本の区域を散策したのですが、山の中腹まで山桜が咲き上る光景は圧巻です。


 今回の旅の足は、新幹線(東京~三河安城)とバス(三河安城~高野山・吉野山)でした。山の麓から中腹まで山桜が咲き上る念願の吉野千本桜の光景に出会えて、大満足の旅でした。


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