囲碁・将棋界に朗報、羽生、井山に国民栄誉賞を同時授与へ
囲碁・将棋界に朗報が届きました。政府は12/13、将棋で初めて永世7冠(竜王、名人、棋聖、棋王、王位、王将、王座)を達成した羽生善治竜王と、囲碁で初の2度にわたる7冠(棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)独占を果たした井山裕太7冠に国民栄誉賞を同時に授与することを進めていくと発表しました。菅官房長官は「いずれも歴史に刻まれる偉業であり、社会に明るい希望と勇気を与えてくれた。広く国民に親しまれている将棋、囲碁で多くの国民に感動を与えた」と説明。年明けにも、正式決定され表彰式が行われる運びになる見通しです。

将棋の羽生永世7冠(左)と囲碁の井山7冠(囲碁)
(写真はそれぞれ日本将棋連盟、日本棋院のHPから)
最近は、AI(人工知能)将棋・囲碁ソフトの棋力が著しく向上しています。このところ、将棋界では佐藤天彦名人が将棋ソフトのPポナンザに完敗、また囲碁界でも世界的なトップ棋士のイ・セドル9段がやはりGoogleアルファ碁に完敗するなど、関係者に大きな衝撃を与えました。
特に将棋界では昨年になりますが、AIソフトをカンニングしたとして無実のプロ棋士を出場停止処分にする不祥事も発生するなど、暗雲が漂い始めていたところでした。幸い、将棋連盟が早々に処分の間違いを認め事態収拾に努めたことや、中学生棋士の藤井4段がデビュー後負けなしで29連勝の大記録を達成したことなどで、今年後半は明るさ戻るようになってきました。
このような時に国民栄誉賞の快挙です。明るい展望が一気に広がったような気がします。今や将棋界、囲碁界ともに羽生、井山の2人の天才棋士を目標に続々と新世代の若手が台頭しつつあり、新たなブーム到来の予感もあります。また、人間の棋力を超えたともいわれるAI(人工知能)とは、対局して勝負を争うこと以外に、うまく対峙し共生する道を模索することが肝要です。困難なハードルを超えうる人間の叡智に期待したいと思います。











このような状況の中で、日本将棋連盟(以下、連盟)が台頭する人工知能の影におびえて、無実のプロ棋士(三浦九段)に対して証拠の無いまま出場停止(12月末まで)の処分を断行してしまうという由々しい出来事(不祥事)が起きてしまいました。


囲碁の第37期棋聖戦七番勝負第6局が行われ、14日午後5時過ぎ、張栩棋聖が投了。挑戦者の井山裕太本因坊が先番中押し勝ちし、シリーズ4勝2敗で初の棋聖を獲得しました。






特に、並列分散コンピューティング技術は、PCなどのCPUを何百台も何千台も連結してあっという間にPCクラスタというスパコンを作り上げてしうという画期的なものでした。PCの能力が高まってきますので、個々のCPUを交換すればスパコンとしての能力は、PCの性能向上に比例して巨大化していきます。
るという近未来の場面を描写しています。囲碁のルールは将棋よりもはるかに難しい(盤面の広さ、劫の存在、実利と勢力との関係等々)ので、囲碁にコンピュータが追いつくのは何十年もかかるだろうと言われています。
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