中国地方の小旅行(倉敷、足立美術館、出雲大社、宮島)

3月中旬、久しぶりに夫婦旅行に出かけてきました。羽田空港から岡山空港に飛び、倉敷の大原美術館、島根の足立美術館、出雲大社、安芸の宮島の厳島神社をバスで周遊。中国山地を越えて山陽地方と山陰地方の間を往復縦断する大移動となりました。そのアト岡山空港から羽田空港へ戻る2泊3日の旅でした。天気は、低気圧のせいであいにくの雨模様でしたが、宮島の厳島神社の時だけは雨が上がりホッとしました(上の写真は厳島神社の大鳥居)。
倉敷の大原美術館は、1930年に大原孫三郎(倉敷紡績などの経営する地元出身の実業家)によって創立。美術館の正面入口はギリシャ神殿の ような外観で、
創立当時の姿をとど めています。美術館ではクロード・モネやアンリ・マテイスなどの作品をはじめとして多数の西洋の近代美術品を収集し、公開しています。
美術館を含む区域は倉敷美観地区と呼ばれ、観光客が自由に周遊・散策できるエリアになっています。エリア内の倉敷川両岸には、旧大原家住宅、料理旅館、民芸館などが立ち並んでいます。
地元出身の実業家足立全康によって島根の安来市に、1970年に建てられた足立美術館。広大な庭園を風景絵画に見立て、館内の日本画と相まって来館者の心を静かに癒してくれます。米国の専門誌による日本庭園ランキングでは、初回の2003年から連続して日本一に選出されています。
「庭園もまた一幅の絵画である」との考えに基づき、50,000坪の日本庭園の枯山水庭、苔庭、池庭、白砂青松庭を風景絵画に見立て、四季折々に楽しむことができるようになっています。また館内には、横山大観をはじめ、竹内栖鳳、川合玉堂、上村松園、
橋本関雪、榊原紫峰など、近代日本画壇の巨匠たちの日本画作品を 中心に、総数約2,000点が所蔵され、適宜特別展示が行われています。
→ 風景絵画
(絵葉書セットより) 
出雲大社は島根県出雲市にある神社。因幡の白うさぎの昔話で知られる大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)を祭神としています。今では縁結びの神社として有名で、一大観光スポットになっています。
特大のしめ縄を張ったこの建物は拝殿です。よくメディアなどに露出していますので、本殿と間違える人が多いそうです。本殿はこの拝殿の後方にあります。
→ 出雲大社境内図
東日本の参道には杉並木が多いが、西日本では松の並木が目立ちます。これは出雲大社境内から神門通りへと続くクロマツの松の参道。2列の並木の両脇と中央部に3本の小径を歩行できるようになっていますが、中央の小径は松の根の部分を保護するため通行禁止になっています。松並木の散策も心地良いものです。
厳島神社が建つ安芸の宮島へは本土からフェリーで渡ります。所要時間は約20分。宮島に近づくと朱色の大鳥居がうっすらと見えてきます。後方の厳島神社と前面の海および背後の瀰山原始林が1996年12月に世界文化遺産に登録されています。
厳島神社の拝殿。奥が本殿になる。1168年頃、平清盛が現在と同程度の大規模な社殿を造営し、平家一門の隆盛とともに厳島神社も栄えて平家の氏神となった。平家滅亡後も源氏をはじめとして時の権力者の崇敬を受けてきました。
→ 厳島神社の案内図
神社付近の海岸にはやはり松並木が植えられています。これらの松も多くはクロマツとのこと。また、山中には紅葉の名所もあって、お土産物として紅葉まんじゅうが有名。近くの商店街では製造直売しています。
詳しくは
→ 季節のスケッチ 中国地方(2025年3月) Archive























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