10月中旬、キンモクセイやショウキズイセン等の季節の花々

10月中旬に小石川植物園を回ってきましたが、秋の季節が少しずつ進んできました。園内の巨木、大木が立ち並ぶ巨木並木の風景です。中央部のスズカケノキ(鈴懸の木、プラタナス;スズカケノキ科スズカケノキ属)の樹木上方を見ると、うっすらと黄葉し始めているのが分かります。

秋の代表的な芳香木のキンモクセイ(金木犀;モクセイ科モクセイ属)。キンモクセイのいい香りは季節の風物詩で、この芳香を楽しみにし植物園に出かけたのですが、約1週間前に満開だったそうで、残念ながらこの日は花はほとんど終わり。今年はかすかな残り香で我慢せざるを得ませんでした。

ヒガンバナの群生地に立ち寄ってみたら、姿形がそっくりですが、花が橙色のショウキズイセン(鍾馗水仙;ヒガンバナ科ヒガンバナ属)が盛んに咲いていました。中国からの帰化植物で九州、四国、沖縄などで自生する球根植物。形状から黄花彼岸花とも言われる。ヒガンバナに遅れてこの時期に咲き出します。

巨木並木以外にも園内各所に巨木や高木が生えています。園入口すぐ近くのメタセコイア(曙杉;ヒノキ科セコイア亜科メタセコイア属)もうっすらと黄葉が見られます。

イタリアヤマナラシ(西洋箱柳、ポプラ;ヤナギ科ヤマナラシ属)の高木。かなり黄葉が進んでいるように見えますが、これは木の幹に巻き付いているナツヅタ(夏蔦;ブドウ科ツタ属)の黄葉です。一見すると間違いそうになります。

秋の野の花も見かけました。これはシラヤマギク(白山菊、婿菜;キク科シオン属)です。秋の山地に咲く野菊の一つで、北海道から九州、朝鮮・中国に分布する多年草。

チベットの高地に自生する多年草のシュッコンソバ(宿根蕎麦;タデ科ソバ属)が、園内の草むらに盛んに咲いています。シュッコンソバの白い花は普通のソバの花と似ていて、清楚な趣があります。地下に黄赤色の根茎を残し越冬します。
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→ アーカイブ(2025年10月)












































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